モンテッソーリ教育の中で登場する縫いさしのお仕事。
4歳のわが子はモンテッソーリ教育を導入している幼稚園に通園して1か月半がたちました。
家でよく「チク縫いのお仕事したよ」と教えてくれます。
そんな日々の中でふと古くなったバスタオルを雑巾する機会がありました。
ふと「普段縫いさしをやっているのであれば,雑巾も縫えるのではないか…」と思い,手縫いで一緒に雑巾縫いをやってみました。
実際にやってみた方法とやってみた感想をご紹介します。
準備したもの
・不要なバスタオル1枚
・布とは違う色の刺繍糸
・裁縫セット(針・布切りハサミ・糸切りハサミ・針山など…)
・布を留めるクリップ(待ち針替わり)
雑巾縫い開始
※子供にやってもらったところに★を付けています。
①バスタオルを切る
バスタオルを適当な大きさに切ります。2つに折るのでそれも考慮した大きさで。今回は子供が自分で使う用の雑巾を作りたかったので大人の手のひらサイズになるように長方形に切りました。子供もはさみは使えますが,バスタオルは厚さがあるのカットは大人が行いました。
②切ったタオルを半分に折り,端をクリップで留める
折った布をクリップで留めます。バスタオルを留めるので厚めのものが挟めるクリップを使います。
③3辺のうち2辺を波縫いする★
2目ほど縫っているところを見せて「まずはクリップのところまで縫ってみよう」といってみました。1辺縫ったらまた1辺と,本人にまだできそうか聞きつつ行いました。
④空いている1辺から布をひっくり返す★
袋のようになっているのでひっくり返します。空きが大きいので子供でも簡単にひっくり返せます。
⑤空いている1辺をフックにかける用の紐をつけて縫う
残りの1辺はコの字まつり縫い縫ってみました。布の切り口が中に納まる形で縫えればどのような縫い方でもよいと思います。今回はフックに引っ掛けて使う形にしたかったので,角に紐を付けました。
⑥雑巾の布がよれないように真ん中をバツ印に波ぬいする
雑巾を使うときに布がよれないように,今回はバツ印を縫いました。しるしがないところを斜めに縫うことはまだ難しいかなと思ったので,バツ印縫いは大人がやりました。ぐるぐる渦を描くように縫ったり,右へ左へジグザグ縫ったりしても良いと思います。
⑦布の周りを1周波ぬいする★
「チク縫いまだしたい!」とのことだったので,バツ印を縫った雑巾の周りを1周波ぬいしてもらいました。
⑧完成
やってみた実際と感想
バスタオルが少し厚めだったので縫うのに力がいるようでしたが,飽きずに最後までできました。
雑巾縫いしている間の集中力がすごく,一心不乱に雑巾に向き合っていました。
玉止めはまだ難しいようだったので大人が行いましたが,針への糸通しから縫うところはほとんど自分でできました。
糸通しも簡易度高めの紐通しで指先訓練にはすごく良いと思いました。
自分で作った雑巾を見て満足げでかなり達成感を味わえていたようでした。
初めてのお裁縫には雑巾縫いがおすすめ☆
始めての裁縫を雑巾縫いにしてよかったと思う点は,
雑巾なので使える状態に縫えれば見た目は気にしなくても良い
4歳,雑巾縫い初挑戦ではさすがに目がばらばらですが,そこは気にせず!!
布が留まっていればOKです!!
途中で糸が絡まっても,よれてしまっても気にしません。雑巾なので。
自分で作ったものを生活の中で使える
何か少しでもこぼれると自分で作った雑巾を持ってきては一生懸命拭いてくれます。
また,家族が自分の作った雑巾を使ってくれるのを見て,「これ僕が作ったんだよ!!」と嬉しそうにしています。
家族の生活に役立つものを自分が作れたことは大きな達成感を得られるようです。
雑巾縫いで注意が必要な点
・布を重ねて縫うので布が厚すぎると縫いにくい
2枚を重ねて縫うので,タオルの生地が厚すぎるととても縫いにくいです。薄めのもので挑戦するのがおすすめです。
・バスタオルの切り口から糸がぽろぽろ落ちる
タオル地のものであればどれでも起こりうることですが,切り口からぽろぽろと糸が落ちてしまいます…。それは避けられないので,雑巾縫いが終わったら掃除機をかけたり,片付けやすい場所でやるのがおすすめです。
やってみて感じた こどもとの雑巾縫いのポイント
・決まりごとを最初に伝えておく
針の紛失や針刺しの危険を回避のために「針を使わない時は針山にさしておこうね」「糸が絡まったらおしえてね」など,裁縫の基本的な決まり事や約束を伝えておくとよいです。
・バスタオルは薄めがおすすめ
注意点でお伝えした通り,縫いやすさを考えると薄めがおすすめです。
・バスタオルの色と異なる色の糸を使う
今縫っているところがどこか,縫い目がどうなっているかがわかりやすいように布とは異なる色の糸を使うことをおすすめします。
・ずれても気にしない
初めからうまくできないのは当然★ずれても雑巾として使えれば問題なしです☆
・縫いさしに慣れていない場合は,下に発泡スチロールか段ボールをひいておくとよい
段ボールの上に布を置いて上から刺すと,布をもって刺すよりも安定してさせるので指をさしにくく安全です。布を貫通すると段ボールに刺さるので,貫通してから布を持ち上げて針を引き抜くとやりやすいです。
まとめ
4歳と雑巾がけに挑戦した方法と実際に行ってみた感想をご紹介しました。
モンテッソーリ教育の縫いさしの発展型?として雑巾縫いをしてみましたが,雑巾を縫うと作ったものが生活に結びつき,自分が作ったものが自分で使える,家族に使われることで,達成感が増すというメリットがあることがわかりました。
雑巾が完成したときと,作った雑巾を使うときの子供のキラキラした顔は忘れられません(^^
雑巾に慣れてきたら,ポケットティッシュケースや巾着など子供が使えるものに挑戦していきたいなと思います。
4歳ともなると指先の動きもだいぶ細かくできるようになり,力加減ができるようになってくるようです。親としては「こんな細かいこともできるようになったのか…」と気づける機会になったなと思います。
あとは,下の子が寝ている間に上の子と二人で一緒に雑巾縫いをしたことで,こども自身は集中しており会話は少なかったですが,隣で同じ作業を一緒に行い時間を共有できて良かったな…と思いました。
幼稚園に行きだした上の子とはなかなか2人だけの時間が取れないことが多かったので,長期休みの間に2人で過ごす時間がとれたことがなんだかうれしかったです。
時間を作ってまた雑巾縫いをやってみたいなと思います(^^♪
最後まで読んでいただきありがとうございました☆
mamamaru🍀
↓↓マスコットづくりにも挑戦してみました↓↓
指先強化・モンテッソーリ教育の手作り教材の記事も載せています↓↓