我が家では上の子が年少から年中まで,下の子が年少から今現在もZ会通信教育の幼児コースを利用しています。
実際に利用してみての感想,感じたメリットやデメリットをご紹介します。
Z会幼児コースとは
株式会社Z会が提供する幼児対象の通信教育教材で,年少・年中・年長というように年代でコースが分かれています。
料金
年少は毎月払いで月額3500円,年中・年長は毎月払いで月額3980円です。
それぞれ6カ月一括支払いで5%割引,12カ月一括払いで15%割引となります。
教材
主な教材は下記4点です。
①かんがえるちからワーク
運筆や迷路など,座って鉛筆やクレヨンで取り組むワークです。30ページ前後です。
②ぺあぜっと
実体験をメインとするワークで,中身は4項目程度です。毎月内容は変わるのですが,はさみを使って工作する,簡単な料理,自然観察,親と取り組むゲーム,運動遊びなど,実際に作ったり観察したりやってみる内容のワークです。
③ぺあぜっとi
保護者向けの冊子で,ぺあぜっとに取り組むためのポイントやペアゼットの各項目の目的,かんがえるちからワークの解答や教えるポイント,子育てに関するちょっとした特集が載っています。
④アプリでていしゅつ ワークシート
提出課題です。B4サイズ1枚で,1~2題子供が取り組み,取り組んでいるときの様子や子供の書いたものの補足説明を親が記載します(絵を描いたときに何を書いたのか文字で補足したり,その時に行っていたことなどを書きます)。
スマホで撮影してアプリで提出,もしくは郵送(送料は自己負担)で提出します。
+α★スマホで取り組むデジタル教材【えいごパーク(年中から)】【かんがえるトレイン(年長から)】
スマホで取り組む教材も年中から登場します。英語教材は上の子が年中の時に取り組んだものは,動画の中で英語の単語や会話が流れて,それを聞いた後に発音してみるという「聞く」「発音する」ということに特化した教材でした。
かんがえるトレインは上の子の時は「デジプラ」という名前で動画で出た問題に対して解答を選択して答えていく問題が数問ありました。音や鳴き声,よりの画像から次第に離れていく画像になる問題,植物や昆虫の成長過程の動画を見て答える問題など,音や映像で効果的に考えることのできる問題が数問出題されていました。
やはり子供はスマホやタブレットを使った教材を好みやすく「デジプラある!?」と毎月楽しみにしていました。以前は2・3カ月に1回程度の出題でしたが,今はカリキュラム変更があったようで,もう少しスマホ教材の頻度も増え,内容も変わったようです。
↓↓↓教材の詳細に関してはZ会HPのこちらを参照↓↓↓教材の中身も見れます★

1年間のカリキュラム内容
2つのワークと付録を通して「言葉」「数」「形」「論理」「自然」「生活」「表現」の項目で年代ごとに1年のカリキュラムが組まれています。
Z会に行きつくまで〔試したほかの通信教育も紹介〕
上の子が3歳ごろに,自宅遊びの一環として市販のワークの迷路などを買っていたのですが,思いのほか子供が椅子に座ってワークに楽しんで取り組んでくれることが多かったので,毎度お店に買いに行くのもめんどくさいし,ワークを毎月送ってくれる通信教育始めちゃおうかな…という感じで通信教育を考え始めました。
最初にやってみたのが【ポピー】です。お試し教材の請求をしてみました。
数ページの教材が届き,子供の反応を見てみてみて楽しそうに取り組んでくれたので正式に入会してみたのですが,ポピーは値段が安いこともあって教材が少なく,1日で終わってしまうことも…
ポピーは1,500円,12カ月一括支払いで月額1,425円 です。
今まで買っていたワークが1冊500ー700円程度でポピーが月々1500円なので,月に3冊ワークが買える値段の通信教育が1日で終わってしまうのは何ともコスパが悪い気がしてやめてしまいました…。
ただ,ポピーは通信教育の導入や「本当に続けていけるかな」「うちの子はワークとか好きかな」というのを査定するにはとてもよいとおもいました。教材も少なく,やりきれなくてひと月が終わってしまう…ということも少なそうなので「やりきった!!」という達成感を感じることができると思います。はじめて通信教育にtryする子にはとても良い教材量だと感じました。
また,料金も他の通信教育に比べて良心的なので,「やっぱり通信教育は好まないかも」というときでも出費が少なくて済みます。
次に新しい通信教育を考えた時に迷ったのがZ会とこどもちゃれんじです。
料金で比べると,
毎月支払い:月額 | 12カ月一括:月額 | |
Z会幼児コース年少 | 3,500円 | 2,975円 |
こどもちゃれんじ年少 | 3,290円 | 2,730円 |
料金的には200円程度の差で大きな差はないかなと思います(タブレット教材のみのコースですと,もう少しこどもちゃれんじはお安くなるようです)。
こどもちゃれんじは多くの付録がついてきてとても楽しそうではあったのです,兄弟でやらせることを考えると,家が付録であふれてしまいそうだな…と思い,我が家はZ会に入会することにしました。
Z会幼児コースのメリット,デメリット
メリット
①教材に様々なジャンルの問題が含まれており,飽きずに取り組める
Z会の幼児コースのワークの中身は,運筆・数字・ひらがな・迷路・仲間分け・塗り絵・物の名前…など,市販のワークで購入すると別々の単元になるような内容が混ざって入っています。そのため,様々なジャンルの問題に触れることができ,問題の傾向が変わるので飽きずに取り組むことができます。そのため,「これ知らなかったのか!」という子供の知らないことに気づくよい機会になります。

わが子が思いのほか知らなかったのが,スポーツの名前です。野菜や動物はスーパーや普段の食事,動物園などで教えることはあったのですが,我が家はスポーツをテレビであまり見ないので,野球やバスケットボール,ゴルフ,テニスなど,大人にとってはメジャーなスポーツも知らないことに気づきました。
②実体験をメインにしたワークもあるので,おうち時間を過ごすネタができる
雨の日に一日おうちで何しよう…とか,休みの日に遠出できないけど何をしよう…というときに,ぺあぜっとがとても役に立ちます。
こどもたちは工作が大好きです。工作をするような教材もあるので,準備も少なく工作をして遊ぶことができます。また,料理は自分でやらせようと思うとかなりハードルが高いですが,各年齢の子供が取り組みやすい方法での料理の方法になっているので,ワークの通りにやれば比較的準備や片付けも少なく,安全に取り組むことができます。親子で行うゲームも簡単なものが多く,おうちでの親子時間のネタに取り組みやすく良いと思います。ちょっとした実験などもあるので,子供たちがわくわくしながら取り組んでいました。
なにより,「何をしようか」「何を準備しようか」というのを考える時間がいらないところが本当に助かります。
自然観察の項目は,季節の花の観察をしてみたりアリの観察をしたりするものがありました。

アリの観察などは,「アリ=甘いもの好き」というイメージを大きく覆した結果で,大人にとっても新たな発見でした。
公園に遊びに行くついでに取り組める+公園でちょっといつもとは違った遊びができ,子供たちも新鮮なようでした。
③担当の先生にテスト提出でき,コメントが来るためやる気につながる
子供たちが親以外の人に褒めてもらう機会がある,かつ,自分あてに手紙が来るというのがとてもうれしかったようです。入会すると担当の先生が決まり,アプリで提出した場合もアプリ内での返信+用紙で返事(アプリのものが印刷されたもの)が届きます。
「先生からお手紙が来たよ」というと「お手紙!?」と嬉しそうに手に取り,返事を読んであげるととても喜んでいました。
お返事はひらがなで書いてくれているので,ひらがなが読めるようになるとコメントも自分でよむことができて,お手紙のやり取りをしているようでうれしいようでした。
提出によりたまったポイントが図書カードなどと交換できる【努力賞ポイント】というものがあります。
幼児コースではワークシート1枚提出で60ポイントで,500ポイントで500円の図書カードと交換できたりします。(ほかのものもあります。)
デメリット
①ワークをやるには親の付き添いが必要
かんがえるちからワークの問題文は基本的にひらがなで,カタカナにもふりがながふってありますが,年少・年中あたりまでは1人で読むには文字の量が多いです。そのため,親が読んであげる必要があります。また,問題の意味の理解が難しいときもあるので,親が隣で見てあげることが必要です。
「自分が家事をする時間として子供が1人でワークに取り組む時間を作りたい」「子供の1人で机に向かう習慣をつけたい」という方は,Z会よりもタブレット型の幼児教育やおもちゃの付録のついたタイプの教材の方がおすすめかなと思います。
②実体験のワークは準備や片付け,外出などの必要がある
ぺあぜっとをやるにあたり,準備するものが必要であったり,外出する必要があります。「Z会幼児コースの通信教育は大変」といわれるのはこの部分も大きいのかなと思います。子供にとっては楽しい項目ですが,親が準備する,外に連れ出すとなると,時間と心の余裕がないと難しいこともあります。

Z会は「子供が1人で学ぶ」というよりは「親と一緒に学ぶ」「親子で学ぶ時間を作る」というスタンスであると感じます。
③年中になるとワークのページ数が増える
年少のワークは,子供が夢中になってしまうと1日でもやりきることができる量です。それに比べると,年中になるとワークの中身がぐっと多くなります。年少が30項目,年中が46項目と項目数はそこまで変化はないように思うのですが,年少は「シールを貼るだけ」「線を書くだけ」で1ページが終わっていたものが,年中になると1ページに上下問題があり,「文字を書いてシールを貼る」など工程が多くなっていたり,年少に比べると考えないとわからない問題(大小を比べる,鏡に映る様子を選ぶ,影を選ぶ)なども多くなり,1ページにかかる時間が長くなります。

年少の時は少なく感じていたワークが,年中になると,慣れるまでは次月のZ会が届くまでに終わらないという状況にもなりました。
年少はやりたいときに取り組むでも十分やり切れますが,年中はある程度習慣づけて取り組むようにしないと教材がたまってしまうのかな…と思いました。机に向かう習慣をつけるにはよいかもしれません。
④知育おもちゃの付属はなく,付録もすくない
幼児教育の通信講座では知育おもちゃが付いてくるところも魅力だったりするのですが,Z会はおもちゃの付属は一切ありません。付録は年少の最初にひらがな表があり,年少コースには毎回小さな絵本が付いてきます。あとはぺあぜっとの項目として切って作るカードゲームやすごろくのようなものがそれにあたるのではないかとおもいます。

子供が遊べるようなタブレットやおもちゃタイプの付録が欲しい人にはZ会はおすすめできませんが,付録があってもたまって困る!という方にはお勧めです。
Z会幼児コースはこんな人におすすめ
□こどもと一緒に通信教育にとりくみながら子供との時間をつくりたい
□こどもとのおうち時間の過ごし方のアイディアが欲しい
□こどもが迷路や塗り絵,市販のワークが好きでよく買う
□日常生活に必要な動作を身に着けられる遊びを取り入れたい
□机に向かって取り組む習慣をつけたい
Z会幼児コースに取り組むポイント
届いたらまず中身を親が確認しておく
とくに「ぺあぜっと」は子供に見せる前に確認しておくとよいです。
準備が必要,時間がかかる,外出の必要がある項目は,何があるかチェックしておきましょう。
親としても心と時間に余裕があるときに楽しく取り組ませてあげたいなと思うところです。子供も自分の思いをしっかり言えるようになってきているので子供が内容を先に見てしまうと,「これやりたい!」「いまやりたい!」となってどうにもならなくなってしまい親子ともども疲れてしまうこともある時期かなと思います。なので,我が家ではあらかじめ内容を確認して,これは今日できるな,これは何曜日ならできるなと予測をたてて,大変なものが多きときは親のタイミングで「Z会にこんなのあったけどやってみる?」と声をかけたり,「今日はこれとこれとこれならできるけどどれやる?」と聞くようにしていました。
遊びの一環として取り入れる
我が家がZ会を始めた理由は,子供たちが好きでやっていたワークの変わりにということだったので,教材がたまることで親の方があせって「Z会やろう」と無理強いしたら本末転倒かなと思い,多少たまっても気にせず,子供のタイミングでやってもらっていました。
ワークに関しては年中からは量が多いので定期的に取り組むことが必要な量ですし,毎日取り組む習慣ができたら一番良いのですが,とりあえずは「ぬりえしたい!」「めいろしたい!」と言ってくれた時に「Z会のワークもあるよ」という形で声をかけています。
あとは,かんがえるちからワークはさまざまなジャンルの問題があるので,前から取り組まずにやりたいと思ったページから進めていくのもよいかなと思います。
まとめ
今回は「Z会幼児コース」を実際に受けてみての感想や感じたメリット・デメリットをご紹介しました。
幼児の通信教育の選び方は様々ですが,内容で考えるのであればZ会は「子供と一緒に学びながら子供が机に向かう習慣をつけたい」「学びながら子供の一緒にすごす時間を充実させたい」という方にお勧めです。つまり「子供と一緒に」という部分がポイントのように思います。
幼児教育といいつつも,我が家ではZ会は親子で取り組む遊びの1つになっていると感じます。知らないことを学ぶことが遊びのように楽しいこととして,そして学ぶ時間が親との楽しい時間として子供たちに認識されたらいいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
mamamaru🍀